開発レター: ガンプレイ 2023

開発ノート 2023.07.19

プレイヤーの皆さん、こんにちは!PUBG: BATTLEGROUNDS 開発チームです。

去年の9月、私たちは新たに「多様性と機会」というテーマでPUBG: BATTLEGROUNDSのガンプレイ開発方針を発表しました。本日は、これまで開発チームが行ってきたアップデートによる結果と、ゲームプレイにおけるポジティブな変化についてお話ししたいと思います。

今回の開発レターでは、武器使用の主な傾向を示すデータを掲載していますが、その一部は今回初めて公表するものです。また、前回の開発レターでお約束した内容についても触れ、皆さんが関心をお寄せくださっていることについてもお答えしていきたいと思います。

その前に、PUBG: BATTLEGROUNDSの背景からご説明しましょう。

ご存じの通り、このゲームは選択の積み重ねで進んでいきます。

最初にパラシュートで降下する時から、物資の獲得、移動中の戦略、そして生き残りをかけた究極のサバイバルまで、プレイヤーはその瞬間ごとに決断を下し、自らのプレイを作り上げていきます。

ゲームプレイの核心は、プレイヤーが選択をした結果起こりうる状況に戦略的に対処する能力にありますが、ここでは武器が欠かせない役割を果たします。没入感のあるゲーム環境を提供するためには、多様な武器を用意するだけでなく、それらを支える安定したメタとバランスが必要不可欠です。

ご自身の時間を割き、情熱を注いでくださっているプレイヤーの皆さんにとって、私たちが施すアップデートが必ずしも皆さんのご期待に添わない可能性があるということは重々承知しています。

そのため、この一年を通して、武器の種類やメタの変更を検討する際には、皆さんの見解をさらに理解すべきだと考えます。私たちの掲げる目的とそれに伴う結果について透明性をもって共有し、可能な限り皆様からのご意見を尊重して、ゲームプレイの楽しみをさらに広げていくことをお約束します。

武器の不均衡に関する改善案導入と現在

昨年から今年にかけて、開発チームはバランスの取れた武器の使用環境を整えることに注力してきました。M416、Beryl M762、SLRなど、特定のパワフルな武器が特に人気を集めていたことも承知しています。

しかし、プレイヤーがパワフルな武器ばかりを選択することで、ゲームの楽しさを半減させている可能性があるのです。つまり、ゲーム体験を向上させ、多様化させるためには、通用する武器の選択肢の幅を広げることが何よりも重要になってきます。

ARやDMRに加えて、比較的人気の低い武器の効果を改善することは不可欠でしたが、アップデートの焦点はプレイヤーが通常使用する武器でした。そこで、プレイヤーが5.56mmと7.62mmの武器を選択する際に、武器そのものの優劣ではなく、個人の好みや戦闘状況に合わせて選べるような環境を作ることに尽力してきました。その例として、M416のバランス調整、Mk12やACE32のような新しい選択肢の導入、AUGをワールドスポーン武器にすることなどが挙げられます。

これらのアップデートを実施する際、私たちはプレイヤーのゲームプレイアクティビティをすべて入念に記録し、このデータを継続的なモニタリングのための定量化可能なメトリクスに変えました。

単なる情報収集にとどまらず、各アップデートの影響を可能な限り客観的に分析し、反映させることが目的です。この開発レターでは、武器の使用率や勝率といった要素を検証しながら、武器の不均衡問題についてお話ししたいと思います。さらに、これらの不均衡を解消するにあたっての進捗状況についても共有していきます。

武器使用率の改善

「キル率」はおそらく最も直感的なメトリクスで、各武器によるキル数の比率を表します。すべてのマッチにおける全プレイヤーのデータを集計することで、武器使用の全体的な傾向を明らかにすることができ、さらに特定の武器に対するプレイヤーの認識や行動の変化の表れである「キル率」の変動から、特に強化が難しいと思われる部分を浮き彫りにすることができます。

2022年初頭は、5.56mmと7.62mmのキル率が約3070でした。

この不均衡はチーム内でのベンチマークでも注目に値する数値でした。これらの数値が多数のログから導き出された包括的な統計によって得られたものであることを考えると、プレイヤーが特定の武器を繰り返し選択した場合は特に、この相違をより強く感じていた可能性があります。

個々の武器間の差も広がり、5.56mmは主にM416に、7.62mmはBeryl M762とSLRに絞られていました。

この不均衡に対応するため、7.62mmのカテゴリではBeryl M762やACE32など比較的多様な選択肢を用意しましたが、5.56mmのカテゴリではM416がますます優勢になっていきました。そのため、AUGをワールドスポーン武器として再利用し、そのパフォーマンスを調整することで5.56mm武器をより幅広く導入し、Beryl M762と同等の位置づけを目指しました。

AUGのアップデートにより、AUGとM416が5.56mm武器の中でもスポットライトを浴び始め、アサルトライフルの選択肢が事実上広がったことで、私たちの期待した結果を導き出すことができました。また、5.56mmと7.62mmのキル率も改善され、現在では5149とバランスが取れています。

現在は、アサルトライフル (AR) やマークスマンライフル (DMR) など、個々の武器グループも同様の傾向になるよう努力しており、ARについては均衡状態、DMRについては53対47と均衡に近い比率を維持しています。DMRに関しては、現在Mk12の使用率が高く、その他のDMR間で顕著な不均衡があるようです。このことに対処するため、新しい7.62mm武器を導入するなどして利用可能な選択肢を増やす戦略を考えています。

結論として、5.56mmと7.62mmの主力武器の使用率は、これまでにない均衡を保ちながら、我々の意図した目標に到達しています。このレベルのバランスに到達したのはサービス開始以来初めてで、それぞれの特徴を持つ多様な武器がゲーム体験に大きく貢献していることを目の当たりにできたことは大変喜ばしいことです。

武器勝率の改善

アップデートを通じて、AUG、Beryl M762、ACE32、M416、Mk12など、使用頻度の高い武器のバランスを幅広く調整してきました。ここでは、前回の開発レターでは取り上げなかった、個々の銃の勝率についてお話しします。

以下のデータは、「AR対AR」または「DMR対DMR」の交戦すべてにおいて、各武器が勝利する確率を表しています。総合的なプレイヤーマッチログから得られたこの情報を見ると、プレイヤーのスキルにとどまらず、個々の武器のパフォーマンスについての洞察が得られます。

メイン武器のほとんどが勝率50%から大きく外れないよう慎重にアプローチしながら、使用率における長期的なバランスを保っています。

AUGは比較的パワフルな武器と認識されており、5.56mmのARカテゴリでは最高の勝率を誇っていますが、これは7.62mmのARカテゴリで同じような立ち位置のBeryl M762と非常に類似しています。AUGが補給物資でのみ獲得可能だったころの勝率が60%を超えていたことを考えると、ワールドスポーン武器になってからは相応の調整が施されていると考えられます。

アップデート22.2でのM416のバランス調整後、私たちはプレイヤーのフィードバックと勝率メトリクスを注意深くモニタリングしてきました。懸念されてはいたものの、M416はプレイヤーに広く使われ続けており、パッチ前後の勝率の差はわずか1%程度で、実際の戦闘におけるパフォーマンスに大きな変化はないことがわかります。

パワフルすぎるという意見が多かったMk12は、アップデート22.1での調整後、当初高かった勝率が3%以上下がりました。とはいえ、他のDMRに比べればパフォーマンスの強さを見せており、今後も引き続き追跡していきたいと思っています。

PUBG: BATTLEGROUNDSのゲームプレイのフレームワークにおいて、各武器が持つユニークな特性とステータスを考えれば、個々の武器のキル率と勝率の両方に変化があって当然です。いずれにせよ、私たちはゲームプレイ体験をさらに改良し、武器のダイナミクスのバランスを保ちつつ、あまり人気のない武器に新たな変化を導入していくつもりです。

今後の計画

前回の開発レターでは、より包括的にガンプレイの興奮を盛り上げることをお約束しました。ここでは、今後の計画をお話ししたいと思います。

当初の目標は、武器カテゴリのアップデートや、より大規模な傾向を観察することによって、新たなガンプレイの機会を育むことでした。

人気のある武器の使用率やパフォーマンスを引き続きモニタリングしながらも、現在の均衡から見て使用頻度が低い武器についても注意深く観察していく予定です。SMGとLMG同様、ARとDMRにも使用率の低い武器が含まれ、全体的な使用率は一貫して低くなります。私たちは、これらの非主流武器がそれぞれ独自のアイデンティティと機能を持つことができるよう、慎重に検討し、開発を行っていく予定です。

また、その過程で、人気の高い武器への過度な調整など、プレイヤーにストレスを与えるようなアップデートを極力控えるようにします。

まもなく新しい武器と新しいガンプレイ機能が登場するので、そちらもご期待ください。

これらのいくつかは、過去の開発レターやソーシャルメディアを通じてすでに触れていますので、そちらで垣間見ることができるでしょう。この2年間で培ってきた実績を踏まえて熟考し、新たな発展を目指して取り組んで参ります。

単に新要素を追加するというだけでなく、ノーマルマッチとランクマッチの両方で普遍的な適用ができるよう、慎重にバランス調整を行っていきます。多少お時間を頂くかもしれませんが、最適なコンテンツにするため、ご理解いただければ幸いです。

メタそのものをシフトする可能性を秘めた斬新なアップデートを準備していますので、現在と未来のガンプレイ体験にご期待ください。

おわりに

今回の開発レターでは、現在に至るまでの過去1年間のガンプレイにおける新たな試みとその成果を共有しました。

私たちは開発者である前に、PUBG: BATTLEGROUNDSのファンであり、さまざまな武器を使うスリルを共有するプレイヤーです。自己満足に陥ることなく、今後も粘り強く努力を続けていくことをここにお約束します。この開発レターを通じて、より良いものを目指そうという揺るぎない決意を表明できればと思っています。今回のアップデートがゴールではありません。長い旅の途中にあるマイルストーンを通過したに過ぎません。

大切なプレイヤーである皆様に多様かつ楽しいガンプレイを体験していただくため、今後も変わらず献身的に取り組み、皆様との相互理解を深められるよう、議論のプロセスや検討結果についてオープンなコミュニケーションを持ち続けていきたいと思います。

PUBG: BATTLEGROUNDSのガンプレイが今後もずっと愛され続けるよう、「多様性と機会」を指針として、絶え間ないイノベーションに取り組んで参ります。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

PUBG: BATTLEGROUNDS 開発チーム

PUBG: BATTLEGROUNDSチーム