PUBG: BATTLEGROUNDSアンチチートロードマップ

お知らせ 2025.06.28

プレイヤーの皆さん、こんにちは。

本日のPUBG: BATTLEGROUNDSアンチチートロードマップでは、私たちが現在取り組んでいるアンチチート対策の状況と、その方向性、そして今後の予定についてお伝えしたいと思います。

直面する現実とPUBGの責任

不正ソフトウェアは急激な勢いで進化しており、検知システムの回避技術や運用手法もますます巧妙になってきています。最近、PUBGでも、検知システムを回避したり、新たな手法で操作したりするチートプレイヤーを見かけるようになりました。そのため、これまでの対策ではこれらの変化に対処していくことができないケースが出てきました。

このような現実を前に、私たちはもはや、チート行為をブロックするという単純な方法では太刀打ちできないという結論に至りました。チートプレイヤーと何度も遭遇することで感じる疲労感の増大や没入感の低下を、すでに多くの方がその影響を肌で感じておられることでしょう。コミュニティーからのフィードバックでも、そういった声が寄せられています。

私たちは、こうした声を単なる統計で片付けるつもりはありません。状況の深刻さを把握し、これまでのやり方に満足することなく、より効果的な対策を講じられるよう努力していかなくてはならないのです。

今回のロードマップは、単なる新機能のご紹介ではありません。ロードマップを通して、今後の方向性やカギとなる戦略を可能な限り透明性を持ってお伝えしたいと思っています。従来の対策が不十分であったことをきちんと認識し、より構築されたシステム、より正確な検知モデル、より実践的なオペレーションに立て直すことで、プレイヤーの皆様がチートプレイヤーに遭遇することなく、プレイに集中していただける環境を作っていきます。グローバルなサービスを展開しているPUBGでは、世界各地の不正ソフトウェアの傾向や脅威レベルを元に、地域別戦略を展開していく予定です。

口先だけでなく、実際に効果的なシステムとアクションを駆使して、皆様の信頼を再構築すべき時が来ました。本日は、PUBGの方向性を示す第一歩についてお話ししていきたいと思います。

持続可能なアンチチートシステムに向けて

これまでPUBGのアンチチートは、短期的な抑制に重点を置き、検知モデルを多様化し、利用禁止処分の基準を改良することで、即時に対応できる能力を高めてきました。

しかし、それだけでは十分ではありませんでした。一つの機能をブロックしたからといって、チート行為がなくなるわけではないのです。それは、チートプレイヤーたちが、よりずる賢く、より迅速に進化し続けているからに他ありません。

だからこそ、いつまでも手をこまねいているわけにはいかないのです。今必要なのは構造的な転換であり、技術的な検知にとどまらないシステム全体の大改革であると言えます。私たちの目標は、常に自ら検知し、学習し、分類し、適応する自立型のアンチチートシステムを構築することです。

そのためには、皆様から寄せられる通報やフィードバック、ゲームプレイデータなどを念入りに分析する必要があります。これらの情報は補足的なものなどではなく、PUBGアンチチートシステムの方向性を指し示してくれる羅針盤であり、ゲーム内で起きていることを最も正確に反映するものだからです。

アンチチートストラテジーの新たな方向性

不正ソフトウェアがより高度になるにつれ、PUBGもまた、プレイヤーの行動をより総合的に理解し、より効果的に対応できるような構造的転換が必要になってきます。

そのため、ゲーム内及びゲーム外のプレイヤー体験に関連するあらゆる部分を考慮し、安全と信頼の上に確立されたアンチチートシステムに改善していくことを目指しています。2025年のアンチチートストラテジーは、「ゲーム内での安全」と「ゲーム外での信頼」という2本柱に重点を置いていくつもりです。

これを実現するため、ゲーム内外で各プレイヤーの行動を綿密に分析し、さまざまなパターンに基づいて行動をより適切に分類できるよう、システムを再構築していきます。これには、技術的検知だけでなく、ゲームプレイスタイル、アカウント活動、コミュニティー感情を考慮し、より正確かつよりカスタマイズされた対応も含まれます。

最終的に私たちが目指すのは、チートプレイヤーをリアルタイムで利用禁止にするための、より迅速かつ正確なゲーム内での検知と、アカウントを保護し、チートプレイヤーが侵入する前にブロックするゲーム外でのより強力なシステムの構築です。

データ主導の高精度対応システムの構築

不正プログラムは、今や単なるゲーム内での問題ではありません。現在、すでにアクセスルートを脅かし、コミュニティー全体の信頼を損なっています。

これに立ち向かうため、ゲーム内外両方からのデータを、より深く探っていくことにしました。リアルタイムのゲームプレイ情報やプレイヤー通報、コミュニティー感情といった幅広いデータを総合的に見ていくことで、明確な分析基準に基づいた、より正確で構造化された対策を開発することができます。

1.ゲーム内での不審な行動の検知

  • 様々なゲームプレイデータ (例: 異常な行動や反復パターン) に基づき、不審なプレイヤーを検知します。
  • 誤検知のリスクが高いプレイヤーグループに対する保護ポリシーを通じて、意図しないプレイヤーへの影響を最小限に抑えます。

※単に不正行為を検知するだけでなく、検知・学習・改善のポジティブなフィードバックループを通じて、より高度なアンチチートシステムを構築することが目標です。

2.ゲーム外の安全とコミュニティーの信頼の強化

  • アカウント保護やコミュニティーへの対応を強化しながら、チートプレイヤーのゲームへの侵入や再侵入を阻止する重層的な防御システムを構築します。
  • ゲーム外でチートプレイヤーを積極的にブロックできる新機能を導入します。
  • プレイヤーのフィードバックをリアルタイムで反映し、不正行為を早期に発見するため、グローバルコミュニティーのモニタリングと運営スタッフの規模を拡充します

つまるところ、PUBGのアンチチートストラテジーは、技術ベースの検知、行動ベースの分類、プレイヤー通報からの学習という3本柱で成り立っています。すべてのプレイヤーがチートプレイヤーに悩まされることなく、ゲームそのものに集中できる環境を作ることこそが、私たちの目指すゴールです。そして、その試みの中心にあるのは、皆様が寄せてくださる通報やゲームプレイデータ、コミュニティーフィードバックなのです。

持続可能なゲーム内外でのアンチチート対策の強化

チート行為は、もはや単層的な対策では解決できない問題となっています。解決するには包括的なストラテジーが必要であり、ゲーム内での検知や実施にとどまらず、チートプレイヤーが侵入する前に侵入経路を遮断し、システムバイパスを塞ぎ、アカウント管理を改善する必要があります。

それを念頭に置いて、ゲーム内外で現在進行中のアンチチート対策の主要な取り組みをご紹介したいと思います。

ゲーム内のアンチチート機能の進化

「チートプレイヤーを通報したが、利用禁止措置が取られたか分からない」、「何もしていないのに利用禁止にされた」――これらが、もっとも多く寄せられるプレイヤーからのコメントです。

今まさに重要となってくるのは、より多く検知することではなく、より正確に検知し、より迅速に対応し、なぜそのような行動をとったのかを明確に伝えることです。

1.検知モデルの拡張と改良

  • 周知のように、多種多様な不正プログラムが存在しています。コミュニティーで頻繁に通報のあるESPやエイムボットのようなツールは、ゲームのメジャーアップデートやパッチが適用された後でも、進化を続け、何度も出現しています
  • これらに効果的に対応するため、AIを搭載した検知システムを導入し、ゲームプレイのパターンや不審な行動をリアルタイムで分析し、チート使用の可否を判断しています。
  • その上で、ある種の異常行動を特定できる、より精密な検知技術を徐々に展開していきます。これらのシステムは、検知するだけでなく、迅速かつ正確に利用禁止措置を自動的に発動できるように設計されています。
  • 進化し続ける不正ソフトウェアに対応すべく、検知能力の精度とスピードの両方を向上させることに全力を注いでいきます。

2.通報システムの改善

現在の通報システムが直面している構造的課題は主に2つあります。

  • 1つ目は、チート行為疑いのあるプレイヤーを通報しても、利用禁止処分が下されるまでに時間がかかることです。このタイムラグのせいで、プレイヤーは被害をちゃんと防いでもらえていないのではないかというフラストレーションがたまります
  • 2つ目は、利用禁止の基準が、実際のゲームプレイにおけるチート行為へのプレイヤーの認識と一致していないというフィードバックが繰り返し寄せられていることです。

このような問題に対処するため、現在、通報システムの構成を強化し、その有効性を向上させることに取り組んでいます。

  • 通報から解決までの時間を短縮するため、モニタリングチームの運営方法を調整します。また、より機敏な運営をサポートするためにスタッフを拡充していきます。
  • 直近では、行動に基づく証拠をより真摯に受け止め、明確な意図が確認された場合の罰則を強化するため、利用禁止ポリシーを改訂しました。また、通報内容の種類に応じて優先順位をつけ、利用禁止措置の精度を高め、自動化の可能性を探るため分析システムを改良します。

この改善は、単に効率を上げるためだけではなく、プレイヤーの被害を減らし、利用禁止措置をより効果的にするためでもあります。これらはすべて、より高度なアンチチートシステムを構築するための幅広い取り組みの一環と言えるでしょう。

3.誤った利用禁止処分の防止と利用禁止自動解除システムの検討

検知モデルを拡大し、チート行為疑いのあるプレイヤーに対する利用禁止基準が厳しくなるにつれ、どうしても無実のプレイヤーが誤ってペナルティを受けることへの懸念が高まってしまいます。誤って利用禁止処分になってしまうことを防ぐために、チートプレイヤーとまともなプレイヤーをより正確に見分けられるシステムを構築していきます。現在検討中のアイデアのひとつとして、本人確認を利用した利用禁止自動解除システムが挙げられます。ただし、このようなシステムにはセキュリティや運用上のリスクが伴うため、実現可能性を慎重に見極めるためには時間がかかることをご承知おきいただければと思います。

チートプレイヤーに対する利用禁止ポリシーのさらなる強化に引き続き尽力していくつもりですが、以前として誤って処分されてしまうケースがあるということも事実です。

  • 私たちには、無実のプレイヤーがゲームへアクセスできなくなったり、誤って利用禁止処分されたりするといった不当な扱いを受ける状況を改善する義務があります。そのため、利用禁止自動解除システムの検討を進めつつ、誤って利用禁止となったプレイヤーへの補償システムについても実現可能性を模索しています。

不正ソフトウェアを抑制することは大変重要なことですが、無実のプレイヤーの権利を守ることもまた、同じくらい重要なことです。目指すべきは、検知と保護の両方のシステムを進化させ、さらに強固な信頼を獲得していくことだと信じています。

4.セカンダリーパスワード保護の導入

乗っとったアカウントを使用したチート行為を防ぐために、不正アクセスをブロックできる2ファクタ認証を導入する予定です。

  • たとえアカウント情報が流出しても、このシステムによって正当なアカウントの所有者だけがログインできるようになり、プレイヤーはこれを有効にするだけで、アカウントの乗っ取りから身を守ることができます。
    • また、チートプレイヤーが再侵入に利用する一般的な方法である、乗っ取られたアカウントを購入したり不正に取得したりすることも根本的に阻止します。

PUBGはグローバルに展開しているため、認証やアカウントポリシーに関しては、ヨーロッパのGDPR (EU一般データ保護規則)、韓国の個人情報保護法、中国のデータセキュリティ法など、さまざまな国際基準を満たす必要があります。このような法的および運用上の要件があるため、システムの完全導入には時間がかかる可能性があります。年内の導入に向けて全力で取り組んでいますが、その範囲やリリース時期などの詳細については、公式チャンネルを通じてお伝えしていく予定です。

ゲーム外の防御システムの強化

ゲーム外でも、チートプレイヤーの再侵入を阻止するための先制措置を強化しています。

1.チートプレイヤーの再侵入防止

強力なハードウェアベースの認証を使用して、利用禁止処分となったユーザーが同じデバイスで新しいアカウントを使用してゲームに再アクセスするのを阻止するシステムを開発しています。

  • このシステムは、改ざんを検知し、IDスプーフィングやハードウェアIDを偽装することで利用禁止を回避しようとする試みをブロックするように設計されています。

2.Windowsセキュリティ機能との統合

不正ソフトウェアがWindows OSのセキュリティ構造を悪用するのを防ぐため、デフォルトで特定のセキュリティ機能を実装する準備を進めています。

これらの機能は、まず不正プログラムの実行をブロックし、不正ツールの使用を防ぐことで、システムのセキュリティを強化します。

ただし、PUBGはグローバルに展開しているため、OS環境の違いやプレイヤーの利便性、技術的な制約や政策的な制約など、地域ごとに異なる条件を慎重に見ていく必要があります。展開前に安定性と互換性を確保するため、慎重なアプローチが必要です。

3.不正ソフトウェアサイトと大量アカウント作成への対応

際限なく作成されるマクロアカウントを効果的にブロックし、特定のゲームモードで表示される不正ソフトウェア広告のパターンを検知する方法を調査しています。

  • マクロによって大量に作成された疑わしいアカウントは、悪用される前に事前に特定、分類され、定期的に利用禁止処分が下されます。これにより、繰り返されるアカウント作成を早期に防止し、チート行為を助長するために作成されたアカウントをより効果的に狙い撃ちすることができます。

不正ソフトウェアを配布しているサイトに関しては、チートの販売や宣伝に使用されているサイトを対象に、テイクダウンやシャットダウンの要求を継続して行ってきました。サイトがこれに従わない場合は、地方自治体や法執行機関と連携し、より強力な法的措置を取っていきます。

また、エンフォースメントを強化するための技術的ブロックとともに、IP侵害、フィッシング、マルウェアなどの脅威に対する迅速な法的措置も準備中です。この取り組みは決して一過性のものではありません。チートプレイヤーの再侵入を阻止すると同時に、チート行為の流通網を遮断するストラテジーの一環なのです。

4.コミュニティーのモニタリングと対応の強化

チートプレイヤーと戦うには、「あなたの声」がとても重要な役割を果たします。

  • スタッフとリアルタイムフィードバック機能の拡大
    • 2025年には、オペレーションチームとエンフォースメントチームを現在の5倍の規模に拡大し、コミュニティーにより迅速に対応できるようシステムをアップグレードしていきます。
    • PUBGでは、現在、2つの利用禁止システムを運用しています。1つは自動化されたもので、もう1つは人間の審査によるものです。
      • まず、アンチチートとAI技術が、異常な行動パターンを自動的に検知し、ペナルティを与えます
      • 次に、アンチチートチームが、インゲーム通報やコミュニティーレポートなどの証拠に裏打ちされたケースを手動で確認し、該当する場合は永久利用禁止処分を下します
    • この人的作業は、最近審査基準と利用禁止基準を見直したことで、大幅に効率的かつ正確になりました。そのため、私たちはツールを改善するだけでなく、コミュニティーをモニタリングし、リアルタイムで対応する能力を高めるためにチームを拡充します
  • グローバルコミュニティーモニタリングシステムの推進
    • リージョナルマネージャーが、各地域の特徴や懸案事項に合わせて、リアルタイムでコミュニティー感情をモニタリング・分析します
    • 収集したフィードバックはデータ化され、システム設計に反映されるほか、将来導入する新機能や政策決定の重要な参考資料となります。

アンチチートロードマップのまとめ

これは一過性の修正ではなく、構造的な転換です。

今回のロードマップは、短期的な対策としていくつかの新機能を追加するだけに留まりません。これは、侵入阻止、検知、利用禁止、復帰に至るまで、アンチチートサイクルのすべての段階をカバーする多層的なオーバーホールです。

また、私たちのアンチチートへの取り組みをプレイヤーの皆様に見ていただき、理解していただくため、より透明性の高いコミュニケーションアプローチにシフトしていきます。

以前は、不正ソフトウェアの開発者やディストリビューターにこちらの戦略がさらされることを恐れ、あまり多くのことを共有することに慎重でした。そのため、皆様の不満を真摯に受け止めている姿をお見せすることができずにいました。

今後は、プレイヤーの皆様の直感や経験にもっと耳を傾け、不満の声に共感し、継続的なコミュニケーションを通じて、すべての人が満足できるシステムを皆様と一緒に作り上げていきたいと思います。

チートプレイヤーとの戦いは、テクノロジーに限った話ではありません。公平な環境を作り、プレイヤーからのフィードバックをシステムに反映させること、それこそがPUBGアンチチートのすべてなのです。

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

PUBG: BATTLEGROUNDSチーム

 

 

 

PUBG: BATTLEGROUNDSチーム